犬が合否をわける!? とある獣医学部の面接とは
どれだけ長く連れ添っている夫婦でも、相手の心の奥底にある本音まで理解することはなかなかできません。ためしに、普段よく交流している知人や友人のことを考えてみてください。何を考えているのか分からないことがありませんか?
このように、他人を根本まで理解するのはほぼ不可能なのです。だからこそ、人の適性を短時間で判断しなければならない面接においては、さまざまな工夫がなされています。
スコットランドにあるエディンバラ・ネピア大学の獣医学部動物看護学科のでは、なんと犬が参加して面接を行っているそうです。獣医学部とは言え、ちょっと変わっていますよね。具体的にはどのような内容なのでしょうか。
400人中30人!
スコットランドにおいて動物看護学科の学位が取得できるのは、このエディンバラ・ネピア大学だけです。そのため、定員30人の枠に対して400人以上の志願者が殺到するとのこと。競争が厳しいからこそ、より適正を正確に判断するために、斬新な手法を用いて面接を行っているのです。
どう接するかがポイント
面接そのものは他の大学と大差ないのですが、会場に犬がいることによって、学生たちを落ち着かせるだけでなく、動物への接し方を見ることができます。いくら入念に面接対策をして自分を装っても、犬たちに対する態度はごまかすことができません。
学業以前に
動物看護学科を卒業した学生は、みな動物看護士の職に就くことになります。ただその前に実際に動物に接しながらの研修があるのです。そのため、動物に対する自然な対応は、学校で学ぶ以前に身につけて置かなければならないのですね。
どんなに試験や面接を行っても他人を正確に判断するのは難しい。より適切な採用を目指して苦労を重ねることで、犬を面接に参加させるという発想が生まれたのですね。獣医学部だけでなく、その他の学部や就職面接でも取り入れるべき手法かもしれません。