犬の行動雑学-犬はなぜ飼い主の帰りが分かるの?
犬を飼っている人にとっては、愛犬はペットの域を超えて、大切な大切な家族の一員ですよね。愛犬は心の支えにもなってくれるし、究極の癒しも与えてくれます。自分が仕事などの理由で外出をして、家に帰ってきたとき、玄関先ですでに待っていたり、真っ先に走ってきてくれるのは、飼い主として最高に嬉しいものです。
しかも、それが毎日だとしたら、ますます愛犬が可愛くて仕方なくなりますよね。しかし、どうして犬は飼い主の帰るが分かるのでしょうか?そこで早速その謎を解明していきましょう。
犬は人間の何倍もの聴覚の持ち主です。人間には決して聞こえないはるか高音域も余裕で聞き取る能力があります。また、音の発する方向を探知する能力も優れていて、音の発生位置を正確に把握することができます。特に立ち耳の犬種はこれらの能力に長けていると言えるでしょう。
ですから、車のエンジン音や自転車の音、玄関近くに到着した際の足音や鍵を差し込む音など、ちょっとした雑音でも感じ取れるのです。そして玄関までお迎えに出ると飼い主が喜ぶ事を知っているので、そのような行動をとるのです。
犬の耳の能力についてはこちらの「犬の行動雑学-犬の耳はどこまで聞こえるの?」で詳しく紹介していますのでご覧くださいね。
犬の世界には人間のように時計がありませんから、当然、時間の把握は出来ません。しかし時計がなくても、犬は感覚でしっかり時間を意識しています。毎日、飼い主の出勤時間が同じで、帰宅時間も一定であれば「このくらいに帰ってくるだろう」という事を感覚で分かってしまっているのです。
だから、飼い主が家に着く頃には、「そろそろかな?」と、玄関先で待っている事が出来るのです。それに、犬にとって飼い主の存在は絶対的なもので、犬種によっては、服従する事に喜びを感じる犬もいます。飼い主のことに常に神経を張っているので、飼い主の帰宅時間が分かるのです。
他にも、家族の行動の変化で飼い主の帰りを察知する犬もいます。「お父さん」や「帰る」と言ったキーワードを覚えていて、そのキーワードが家族から出ると、そろそろかと玄関で待ち構える犬たち。
また、お母さんが夕飯の支度を始めたり、時計の時報が鳴ったり、夕飯をもらったり、そういったイベントでおよその時間を把握している犬もいるでしょう。本当に犬の能力には圧倒させられますよね。
犬は愛情を注げば注いだ分だけ、その愛情を倍にして飼い主に返してくれます。
そんな従順で素直な犬といつまでも一緒にいられるように、たくさんコミュニケーションをとって充実したドックライフを送りましょうね。