リードは使い方が大事!? 犬とリードの深い関係
みなさんはちゃんと犬にリードをつけていますか? ほんとどの方がつけていると思いますが、なかには終始放し飼いという人もいることでしょう。どちらにしても好みの問題と言われてしまえばそれまでですが、実際にはリードをつけることによって犬にとっても飼い主にとってもメリットがあるのです。そこで今回は、犬にリードをつける意義について考えてみましょう。
そもそもなぜリードをつけるのでしょうか。愛犬を飼い始めた頃のことを思い出してみてください。最初は犬が逃げてしまうのを防ぐためにリードをつけていたはずです。それがだんだん懐いて、逃げないと分かればリードを外してしまう。
そのようにしてリードをつけずに散歩をしている人が多いのではないでしょうか。しかし、そこには落とし穴があります。
リードの目的と意義は大きく次の3つにまとめられます。
1. 行動の統制1つ目は飼い始めた頃の動機と同じで、「犬の行動を統制する」という目的です。犬が逃げてしまわないことはもちろん、犬が他人に迷惑をかけてしまわないようにリードで行動を制御・管理するというものですね。
2. 犬の安全のために2つ目は「犬の安全のため」です。いくら懐いて言うことをきくようになったとしても、外部からの影響によって犬が思わぬ行動をとってしまうのは避けられません。たとえば、大きな犬や外敵が現れた場合に、跳びかかって怪我をしては大変です。もし逃げてしまったら、自動車にひかれてしまうという危険性もあるのです。
3. 犬と飼い主との絆3つ目は「犬と飼い主との絆」を醸成するという目的です。犬と飼い主との間には、言葉でのつながりがないだけに、気持ちで通じ合うしかありません。
しかし気持ちは変わる可能性があります。だからこそ、リードによって犬と飼い主との絆を保つことが大切になるのです。犬はリードで結ばれるたびに飼い主への思いを新たにします。
もっとも、リードをすることによって犬が攻撃的になってしまうこともあります。その理由は、犬が身の危険を感じた時にとる行動が「逃げ」と「攻撃」の2種類しかないからです。リードをされている状態では前者の「逃げ」が選択できないので、しかたなく「攻撃」に転じてしまうことがあるのですね。そうした犬の特性を理解しつつ、リードを適切に取り扱うようにしましょう。